グレーの細長い部屋の中、
思いにふける
空に恋い焦がれることは罪なのか
主人を失った殺意が揺れる足場をうろつく
どうしようもなく小さな友の手にすがると、彼は言う
前だけを向いていればいい
重く、錆びついたドアが開くたびに
期待する
外の空気が僕らを洗い流してくれないか
F5キーを連打するように、世界が
リフレッシュすればいいのに
漂う殺意をかき集めてビンに入れて蓋をして
僕だけのものにしたい
そうすれば
この空と雲は
僕のもの
(5月20日、2014年)
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